脳梗塞からの生還

後遺症と闘いながら再起不能状態から完全復帰を果たしたカイロプラクターの記録

脳梗塞:台東病院リハビリ開始(理学療法)

      2021/07/30

台東病院への移動中(車いすタクシーの中より)
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入院の翌日からは、いよいよリハビリが始まりました。

この頃の私は、ごく短い距離なら杖を持たなくても、危なっかしいながら歩く ことができました。

リハビリのスタート段階では、恐らくレベルチェックでしょう。
主に歩行の観察や机上の作業の観察、言語聴覚のテストや脳の反応速度のテストなどを行いました。

随分良くなったとは言うものの、まだまだ出来ないことだらけです。

私の気持ちの中には、あせり、いらだち、若干のあきらめ、などがごちゃまぜになり、やや混乱してはいるのですが、不思議と後悔は感じていませんでした。

それよりも、早くリハビリによって回復しようという、意欲というか闘志 のような感情がメラメラと渦巻いているのでした。

理学療法、作業療法、言語聴覚療法でそれぞれ、この入院での目標を設定します。
最初に理学療法士のSさんに「松本さんのこの入院中の目標は?」と聞かれ、少し戸惑いました。

だって、目標って言ったって、出来るだけ早く元のレベルに戻ること以外に有り得ないと思いましたし、それ以外を望む患者なんてまずいないだろうと思うからです。

ところが、そういう意味の指摘をすると、「その方の障害の程度とご年齢によっては、とりあえず自宅に帰ることだったり、歩けるようになることだったりするんですね」ということでした。

(ああそうか…私より重篤な症状の方だったら、元々そんなに高い目標が立てられないんだな)と初めて気付かされたのでした。

理学療法(PT)のリハビリでは、いかに自然に動くかが大きなテーマでした。

まず、 車イスから立ち上がるとき、無意識に麻痺している左足に体重を乗せないように、右足体重で立ってしまいます。
これを出来るだけ意識をして、重心を真ん中に置いたまま立つ練習から始まりました。

そして真ん中重心で立てるようになったら、意識を集中してできるだけ普通に歩きます。
できるだけ普通に歩くようにすることで、偏った体の使い方のクセをつけないようにするためです。

これが案外キツイんですね
なにしろ体中のすべてが普通に動けないし感覚も鈍いわけですから、四苦八苦 しました。

最初のうちはリハビリ室内を1週も歩くと、歩き方がおかしくなっていました。

自分の意識では普通のつもりでも、観察していると全然普通ではないみたいなんです。

理学療法士のSさんも、「松本さんの場合には、元通りとまではいかなくても、今頑張ればかなり良い線まではいけると思います」と言ってくれるので、出来るだけ元通りに近づこうという意欲が、ふつふつと沸いてくるのでした。

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(歩けなくなった状態からの練習は、進化みたいだと思いました・・・笑)

つづく

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脳梗塞の後遺症の軽減を目指す方
本当に仕事に復帰できてるか確かめてやろうという方

是非私を見に来て下さい。
今では後遺症があることも分からないと思います。
是非ご一緒にお話ししましょう!

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壮快カイロプラクティック院長 松本斉
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脳梗塞経験者にお勧めの本

脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった――。ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は37歳のある日、脳卒中に襲われる。幸い一命は取りとめたが脳の機能は著しく損傷、言語中枢や運動感覚にも大きな影響が……。以後8年に及ぶリハビリを経て復活を遂げた彼女は科学者として脳に何を発見し、どんな新たな気づきに到ったのか。驚異と感動のメモワール。


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