脳梗塞からの生還

後遺症と闘いながら再起不能状態から完全復帰を果たしたカイロプラクターの記録

脳梗塞の発症

      2021/07/30

そして、月曜から水曜までは何事も無く過ぎました。

8月10日水曜日も、朝から普通に仕事をしておりましたが、夜8時頃になって左足に軽い“感覚の鈍さ”を感じ始めました。
何となく歩きにくくて左足を引きずってしまう、という程度です。

就業後、当時スタッフの【O君】が「社長大丈夫っすか?送って行きましょうか?」と言ってくれました。
でも私は、全く何も心配していないのでした。
この時点では…

その日はその後、軽く足を引きずりながらではありますが、食事をしたり風呂に入ったりも、普通に行うことが出来ました。

この段階では、さすがに物事を深刻に考えない私も『もしかしたら脳梗塞かも?』と疑い始めました。
自分が血圧がかなり高かったのと、両親が共に脳血管障害を発症した経緯がありますので、うすうす(いずれは自分も…)と漠然とは思っていました。

翌木曜日は私は休みなので、検査ができて自宅からも近い病院をインターネットで調べておきました。
起床したら一番にその病院に行く為です。

今回はさすがに、就寝前に家内と電話で話した時にはその事を伝えました。
普段、自分から病院に行くなどと言った事がないからでしょう。
家内は「えぇぇ…?」と、ちょっと不安そうでしたが、物事をあまり深刻に考えない父親譲りの性格のゆえでしょうか、『まあ、大丈夫だと思うけど、念のためだよ』と言っていました。

自分に言い聞かせるように…。

その後12時頃に一階の寝室に行き、床に就きました。
その晩、1時半頃と4時頃に二度トイレに起きました。

すると、1時半の時のトイレで起き上がろうとした際、左半身に力が入らず、なかなか起き上がる事が出来ません。
数日前の日曜日と同じような状況です。
壁を伝って何とか立ち上がり、トイレを済ませるという状態でした。

ところが二度目の4時の時にはもう、壁を伝っても立つことができなくなっていました。
左半身が全く働かないのです。
正直、焦りました(汗)

この時、直感的に「症状が進行している」と感じました。
それでも何とか動く右腕と右足を使い、這うように移動してトイレを済ませました。

(起床後には脳の検査のための病院も決めている。でも、タクシーで行くにしてもタクシーが拾える通りまでどうやって移動する?こんなに立つこともできないのにどうやって…?症状はあきらかに進行しているよなあ…)

そんな事をぐるぐる考え、それでも一瞬(もう一度布団に戻り寝ようか)とも思いました。
日曜日も安静にしていたら30分ほどで回復したので、寝て起きたらいつも通りに戻っていることを期待したのです。

でも(このまま寝てしまったら、永久に目が醒めないかも知れない)という恐怖感を覚え、考えに考えた末、枕元に置いてあった携帯電話で救急車を呼びました。

今にしてみれば笑い話なのですが、救急車を呼んだ後、どうにか動く右腕と右足で這うようにして何とか二階に上がり、着替えを済ませ病院に行く準備をしました。

8月11日は明け方といっても猛暑です。
暑さによる汗と恐怖による冷や汗が入り混じり、もうぐちゃぐちゃです。

準備が整い、財布や保険証などをバッグに入れて、もう一度右腕と右足だけで階段を降りて靴を履き、玄関の鍵を閉めて外で救急車を待ちました。
わが家は比較的密集した住宅地ですので、あまり手間取らずに出来るだけ速やかに出発したい、と思ったのです。

幸いにして救急車は、音を消して赤色回転灯だけで到着してくれたので、助かりました。

私は郵便ポストの支柱につかまり、座りながら救急車に向かって合図をしました。
(手を振っていたので、きっと呑気なおっさん位にしか見えなかったでしょうね)

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脳梗塞の後遺症の軽減を目指す方
本当に仕事に復帰できてるか確かめてやろうという方

是非私を見に来て下さい。
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〒135-0033
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壮快カイロプラクティック院長 松本斉
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脳梗塞経験者にお勧めの本

脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった――。ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は37歳のある日、脳卒中に襲われる。幸い一命は取りとめたが脳の機能は著しく損傷、言語中枢や運動感覚にも大きな影響が……。以後8年に及ぶリハビリを経て復活を遂げた彼女は科学者として脳に何を発見し、どんな新たな気づきに到ったのか。驚異と感動のメモワール。


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